紅葉が美しい季節。カメラ好きの血が騒ぐ季節でもあります(色んな写真を撮るので、年中騒いでいるのがホントのところ)。
ところで先週末、自宅に上司が来ました。12月から開始予定の職場復帰プログラムについて、妻に説明と同意のための署名をもらうためです。
約半年にわたり休職を余儀なくされた適応障害も、職場復帰プログラム開始でとりあえず一区切りとなりそうです。投薬はずっと続きますが・・・。
ということで、休職していた間のお金の話をしたいと思います。
結論から言うと「貯金や保険がないと生活は困窮する」ということです。しかし、「 傷病手当金」や「就業障害保険(保険会社によって名称は異なります)」などの情報をしっかりと把握し、手当を申請し保険を請求することで、生活の困窮はある程度回避することができます。
私の場合ですと、適応障害を発症して仕事に行けなくなった最初の1ヶ月は、余りまくっていた有給休暇を消化することで、病状の回復を待ちました。
しかし、1ヶ月で病状は回復せず、90日間の「病気休暇」に突入しました。
そして、病気休暇の後、2月末までの予定で地方公務員法の規定にある「休職」になり、現在に至っています。
この間の収入について、 どのようなものになっているかを紹介します。
1 有給休暇中
給与は満額もらえました。当然、休暇前の仕事量が反映され、様々な手当もあるの
で経済面における心配はありませんでした。
2 病気休暇中
給与は満額もらえました。しかし、病気休暇中ですので、様々な手当はつきませ
ん。住民税などの「引かれもの」は、しっかりと徴収されるので手取りで言うと、以
前のマイナス10万円くらいになります。
この時期は、貯金を少しずつ崩して妻がやりくりをしている状況でしたので、思う ほど生活レベルがダウンするようなことはありませんでしたが、貯金のない状況だと
一気に苦しくなるのではないかと思います。
3 休職期間中
今も続く休職期間中ですが、給与は基本給の80%にダウンします。様々な手当はつ かないことや「引かれもの」はしっかり引かれることを考慮すると、一気に収入は減 ってしまいます。
我が家の場合、生活用の口座と住宅ローンの専用口座の二つに分けて給料を振り込
んでもらってますので、生活用の口座に入ってくるお金は10万円以下、になってしま
います。この時点で、100万円近く貯金を潰しております。共働きとはいえ、妻はパ
ートなので、 月収も限られています。
ここまで来ると、妻もかなりやりくりに苦労していることがはっきりとわかりま
す。
【就業障害保険には入っておいた方がいい】
病気や怪我が理由で長期間就業ができない状態(就業障害)が、免責期間(90日)を超えて継続した場合、収入を一部補償する保険があります。
住宅ローンがあるような人の場合、住宅メーカーなどがこの種の保険を斡旋していることが多いと思われます。私は家を建てた直後の9年前に一度適応障害を患っており、この時に妻が保険に加入していたことから、この保険を請求することにしました。この時は休職せず、仕事をしながら通院治療したので、保険を使うことはありませんでした。
我が家の場合は、「団体長期障害所得補償保険」という名称で、住宅メーカーが斡旋しているものです。
手続き自体は簡単で、申請書と医師による診断書、就業障害状況書(職場の人事担当者が記入)の三つがあれば、請求が可能で1ヶ月当たり20万円の保険金がおりるようになっています。
この保険は、住宅ローンを抱えている人であれば、絶対に入っておいた方が良い保険であると思います。
【傷病手当金について】
病気休業中に被保険者とその家族の生活を保障するために設けられた制度
で、被保険者が病気やケガのために会社を休み、事業主から十分な報酬が受
けられない場合に支給されます。
とあります。
就業障害保険に未加入の方も多いと思いますが、そういった方もこの傷病手当金の制度を活用して手当金の支給を受けることも可能です。
傷病手当金の受給については条件があり、
(1) 業務外の事由による病気やケガの療養のための休業であること
(2) 仕事に就くことができないこと
(3) 連続する3日間を含み4日以上仕事に就けなかったこと
(4) 休業した期間について給与の支払いがないこと
の4つを全て満たす必要があります。
就業傷害保険と比較して、若干ハードルが高いような印象もありますが、詳細については全国健康保険協会のホームページに出ております。こちらを是非参考にしてみてください。非常に勉強になります。
と、まあこんな感じです。職場復帰プログラムが始まった段階で、職場の担当部署に「傷病手当金」の申請について確認を取る予定です。ワタシの場合、給料が出ていたので、受け取りができるかどうかは分かりませんが、「背に腹は代えられぬ」お金のことですから、いっちょ厚かましくいこうと思います(笑)。
備えあれば憂いなし、といいますが、「備えあっても憂いだらけ」なのが令和の日本。しっかり備えましょう。