ロードバイクのブレーキは、
リムブレーキからディスクブレーキへ、
急速に進化を遂げてきてますね。
20万円前後のモデルにも、
油圧ディスクが標準採用されているあたり、
もはや「紐引きのブレーキ」は過去のものとなりつつあります。
しかし、ワタシには
「機械式ディスク」こそ至高。
ロードバイクに一番マッチするのは機械式ディスク。
今日は、こだわりの理由を3つほどお伝えします。
理由1「効きすぎないブレーキ」
リムブレーキだと効きが足りない一方で、
油圧式だと効きすぎて恐い、というのが最初の理由。
特に、長い下りだと
リムブレーキではコースアウトしそうだし、
油圧式だとブレーキロックからのハイサイドが頭をよぎる。
その点、機械式ディスクは
「しっかり効くが、効きすぎない」絶妙なブレーキタッチ。
長い下りや急ブレーキでも安心なんです。
理由2「メンテが簡単」
ワタシは、基本的に自分でバイクを組みます。
油圧式を組むことはできます(実際、MTBの油圧は自分でやってました)。
ただ、これが非常に手間のかかる作業。
専用工具をそろえる手間もあります。
何より、空気が入らないようにするのがかなり難しい・・・。
でも機械式は、リムブレーキが組める人なら簡単です。
むしろリムブレーキよりもラクにいけます。
しかも、高価なSTIレバーを買い替える必要がありません。
これは大きいですよ。
油圧用のSTIレバーなんて、105でも5万近くします。
で機械式なら、買い替えは不要。
浮いたお金を他のパーツに回せます。
理由3「トラブルに強い」
最近は「油圧ディスク+Di2」が主役になりつつあります。
新型のデュラエースも電動式のみという潔さ。
シマノ的には電動式一択でいきたいんだろうな今後。
ただ、電気仕掛けですから、
紐引きと違って、トラブルに見舞われたら
まあ、まずお手上げでしょう。間違いなく。
これは油圧式にも言えること。
紐引きなら街の自転車店でもどうにかなっても、
油圧ディスクなら、まず修理不能。
こうなると、
歩いて帰るか、家族に迎えに来てもらうかしないと
おうちには帰れません・・・。
でも機械式は、
構造自体がシンプルですから、
街の自転車店でも、どうにかなります(近所の自転車店曰く)。
では、現在入手できる機械式ディスクは何があるのか。
現在シマノから出てるのは「BR-RS305」のみ。
グレード的には「SORA」になりますが、
そこはシマノ純正。下手なサードパーティーよりも、効きは確実です。
フラットマウントに対応してるのは、これのみです。
ワタシのコルナゴCX-ZEROには
「BR-R317」という、一世代前のポストマウント式のものが付いてます。
これもSORAグレードですが、効きはリムブレーキよりはるかに上。
そして効きすぎない安心感もあります。
ワタシとしては、超小型ABSセンサーでもできない限り、
油圧式ディスクを使う気にはなれません。
オートバイ乗り的に、ブレーキをロックさせたときの「俺、死んだわ・・・」を、
自転車で味わいたくはありません。
リブブレーキからディスクブレーキへの換装の際の、
参考になれば嬉しいです。